句集 光海(23)

 枝に余花乙女の髪が風に舞う  家の近くの公園の公園には数本の桜の大木があります。今年の初夏、写真を撮りにでかけると近所の中学校のジャージを着た数人の少女がいました。  石楠花に水やる老婆飛行機雲  家の近所の家の庭先に見事な石楠花が植えられていて、そこの家の人が水をあげている姿を見かけます。  曇り空幼子を追う母日傘 …
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句集 海光(22)

夏浅し子を思う母ワンピース  「夏浅し」はいつも参照するインターネット上の歳時記では夏の季語とされています。で、この季語は夏が大好きで、夏を待ち焦がれる人の気持ちを表す季語として使えるのではないかと思いました。そこで考えて、ふと暑い夏に娘とおそろいの柄のワンピースを着ることを願う母の気持ちで詠むこと思い立ったのです。 海霧や…
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句集 光海(21)

橋上の人が声あぐ凍る川 大雑把に言って最高気温がマイナス5度前後で最低気温がマイナス15度前後の日が2日くらい続くと釧路川の表面に氷が浮かぶようになります。この氷の形が何となく蓮の葉に似ているので「蓮の葉氷」と言っています。 さざ波が氷を揺らす冬の川 冬の釧路では顔が痛くなるほど冷たい風が吹くことがあります。その風か起こすさざ…
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自由帳 令和2年1月11日(土)

よろけやみあの世の螢手にともす 横山白虹 A君とは大学の教養課程の体育の時間で出会った。大学に通った経験のある人なら誰でも分かると思うが、授業といっても体育のそれの時間は遊び半分で、僕も彼も楽しくソフトボールをしていた。  僕も彼も大学1年生の頃は真面目に講義に出席していた。2人とも同じ講義に出席する機会が多か…
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句集 光海(20)

民主主義なんてたっといまつりごと大停電の夜天の川みる 暑いという媼(おうな)の声の弱々し思想哲学みなさがりおれ 房総の丈夫(ますらお)手弱女(たおやめ)空見上ぐ今ほしいのはブルーシート
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句集 光海(19)

海霧を照らす灯台汽笛鳴る 過日の夜、自宅で読書していると何かの音を聞いた気がして窓を開けると外は濃い霧がたちこめていました。そして、その霧の向こうから確かに沖を航行する貨物船が発したと思われる汽笛が聞こえてきました。 海霧に濡れる欄干赤さびて 先日、暇を持て余した僕は歩いて釧路川にかかる弊舞橋を渡りました。季節柄の海…
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あれこれ写真集(40) 淡き日々に(13)

 役割を終えた建物を取り壊すために持ち込まれた建設車両は、日曜日のこの日、無人で現場におかれていました。数年前に撮影した釧路市郊外で実施された某中央省庁の出先機関の旧職員宿舎解体作業現場の一葉です。  立冬を過ぎて間もなくの頃、北国に降った雨につくられた泥濘は淡い青の空をうつし、その向こうに取り壊しを待つ一棟四軒の団地…
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句集(18) 光海

   草茂る裏山の道風もなく   釧路市郊外の湿地帯に生えた名もなき草花は、風のないこの日、真っ直ぐに立って空をさしていました。    道ばたで蛙一匹空見上げ   生まれたときには何十何百という仲間達と一緒に生を享けた蛙でも、時がたつと一匹だけになり、そして、道ばたで大空を見上げ鳴いている、そんな風景を想像して詠みました。 …
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日記 改元に思う

 昭和64年1月6日の夜、当時、大学生だった僕は冬休みの帰省を終えて釧路から札幌に向かう夜行急行「まりも」に乗った。  当時の「まりも」はDD51型ジーゼル機関車が牽引する客車列車で、ジーゼル特急列車の様に床下にエンジンなどはなく、夜行列車ということもあり車内は静かだった。その静かな列車の座席に腰掛けた僕は退屈しのぎにイヤホンでラジオ…
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句集 光海(17)

 春の海漁船の航跡鮮やかに 今時期、釧路沿岸ではツブやカニ、そして、白鮭などが漁獲されます。それらを求めて沖に向かって出港する漁船を思い浮かべて詠みました。  坂の上電線揺らす春の風   春先の風の強い日のこと、太平洋を見下ろす高台に立てられた電柱に架けられた電線は、折からの海風を受けて揺れていました。   春疾風枯…
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句集 光海(16)

 風光る女子刑務所の窓の外  若い女性の受刑者がため息をつきながら刑務所の寮舎の窓から外を眺めている様子を想像して詠みました。  受刑者の我を母と呼び給う娘の手紙にじんで読めず 刑務所に入れられるようなことをした女性、家族から見放されても仕方がないと諦めていた彼女の許に届いた娘からの手紙には「お母さん」と書かれてあった。それを…
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句集 光海(15)

  春陰の地を分けおるか天塩川  先週、道北の豊富町にある豊富温泉に出かけたのですよね。往路の釧路から札幌まで、そして、札幌から豊富までは汽車で、復路の豊富から札幌までは沿岸バスの高速バスを利用して、札幌から釧路までは汽車に乗 りました。旭川と稚内を結ぶ宗谷本線は天塩川の沿線に敷設されています。特に沿岸バスの高速はぼろ号で通った幌延町…
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句集 光海(14)

  雪像を見上げて食べる蕪汁  僕は道央の大学を卒業しました。で、冬というと札幌雪祭です。僕も見物しました。雪像制作、それに使われる雪の運搬などには大勢の自衛隊の皆さんが協力していました。隊員の皆さんに支給された汁物の具材までは分かりませんが、冬の屋外作業で暖かい食事は喜ばれたことだろうと思います。 息白く父は雪よ…
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句集 光海(13)

   秋深し鉄道員が旗を振り 数年前のことですが、釧路と帯広の間を列車で往復したことがあります。 冬期の保線作業は春から秋にかけてのそれとは異なった苦労があります。だから、しばれる前に少しでも仕事を進める必要があります。僕の乗った汽車が不意にブレーキ音を響かせて減速したので不思議に思って車窓から外を見ると線路上で作業に当たって…
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句集 光海(12)

 幼子を抱えて母は汗ぬぐひ  会津若松市では会津バスによる町中周遊バスが運行されています。僕も今回の旅行でお世話になりました。平日の昼間と言うこともありバスの乗客は僕だけだったのですが、句に詠んだような光景も見られるのかなと想像しました。  乙女らの見上げる空に雲の峰  会津若松市内ですれ違った高校の名前が背中に入れられたお揃…
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旅日記 福島会津若松釜石編(3)

 会津若松観光は午前中で切り上げて電車で福島市に移動しました。この日は福島市の「わらじ祭」が開催されていました。写真は修祓式で祝詞をあげる神主さんです。  生まれて初めて訪れた福島市ですから期待に胸が膨ら見ました。が、しかし、会津若松駅を出発した時に軽い頭痛がしていました、そして、福島市について祭りが開催される…
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旅日記 福島会津若松釜石編(2)

何の変哲もない都市近郊用の電車ですが、先頭車両につけられた赤べぇの絵がアクセントとなって、愛嬌があるように見えるから不思議です。会津若松駅で発車を待っている719系電車です。 とにかく暑かった!!そして、お土産物屋さんで食べた会津の漬け物はおいしかった!! 冷たい水が何よりもありがたかった!! 写真は会津若松市内の飯盛山に設…
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旅日記 平成30年夏の会津若松釜石編(1)

とにかく暑い日でした。生まれて初めて訪れた会津若松駅は平日にもかかわらず多くの観光客で結構な賑わいでした。  会津若松駅に設置されている赤い牛です。会津の伝統工芸品を模しているのかな。手前に見えている装置のボタンを押すとお話もしてくれます。  
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随想 平成30年8月25日

 平成30年の立秋は8月7日だったが、暑い日が続いているから秋の訪れを感じている人は少ないかも知れない。  秋の季語にもなっている蜻蛉(とんぼ)は古くから俳句に詠まれている。  遠山が目玉にうつるとんぼかな 小林一茶  蜻蛉は俳句の題材にされただけではない。  往古、蜻蛉は「あきつ」とも呼ばれていた。  日本の古称「秋津洲(あ…
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随想(1)  平成30年8月13日

 生まれも育ちも釧路の僕が津軽海峡を初めて渡ったのは高校2年生の修学旅行の時だった。当時の国鉄は先頭車両の方向幕に「修学旅行」と掲出された特別列車を出してくれた。その列車は当日の午前10時近くに釧路駅を出発して午後5時近くに函館駅につき、そこから青函連絡船に乗って青森に渡った。青函トンネルが開業する前のことだ。  僕が津軽海峡を渡った…
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